ドイツのFrank-Walter Steinmeier(フランク・ウォルター・シュタインマイヤー)大統領が金融業界に対し、仮想通貨市場におけるバブル取引の投機を防ぐ責任があると警告したことが、ロイターの報道により明らかになりました。

シュタインマイヤー大統領は、ドイツの大手銀行デカバンクが行ったイベントに集まった約1,000人のゲストに対し、仮想通貨の規制について新たな議論が必要であると述べました。

「私は、仮想通貨の市場動向を見た時、そこに貨幣は見えませんでした。ただ、見えるのは賭博ゲームです。」

と、過熱する市場はもはやギャンブルのようだと指摘。また、これによる責任の所在については以下のように考えています。

「新たな投機的なリスクやバブルの形成を抑制する責任は金融当局にあります。」

シュタインマイヤー大統領は、小口投資家(個人投資家など)たちを守る必要性を強調し、市場が実体経済に根ざしたままでいることが重要であると述べました。

「仮想通貨はどこで規制を回避し、中央銀行をすり抜けているのか?彼らはどこでマネーロンダリング(資金洗浄)、脱税、違法なビジネスを可能にしているのか?」

昨年、ビットコインがクリスマス直前に約2万ドルの記録的な高値を達成して以来、規制当局ではますます仮想通貨市場の監視を行っていく方法が模索されております。来月に行われるG20でのドイツ、フランスからの提案による仮想通貨を巡る議論も予定されており、行く末が見守られています。

参考:REUTERS