最近ではテレビやインターネットでも頻繁に取り上げられるようになってきた「仮想通貨」。一言で仮想通貨と言っても様々なものがあり、数にして1,000種類以上、現在も増え続けています。

中でもビットコイン(BTC)、イーサリアム(ETH)、リップル(XRP)といった主要通貨は価格高騰により一気に注目度が高まり、市場も爆発的な成長を遂げ、多くの投資家に多大な利益をもたらしました。「10万円以下で購入したコインが忘れた頃には億単位の金額になっていた」なんて夢のような話を聞くと「自分も何とかしてあやかりたい!」と思ってしまいますよね。しかし、このように大幅に利益を得ることができた人間は単純にラッキーだったとも言えますし、長期的な“ほったらかし投資”がたまたま成功したということもあるでしょう。

一気に市場が成長した今ではそれも難しくなりましたが、そんな中でも利益を得ている人はまだまだ多く存在します。数ある仮想通貨から適当に選んで買ったものに利益を期待するような運頼み的な買い方では失敗する可能性も高いので、まずは仮想通貨の基本的な種類について理解をしておくと、より買いやすく、そしてより賢明な投資判断ができるようになるでしょう。

今回は、米・テキサス州にある金融リサーチと出版会社のStreet Authority社が公開している「知っておきたい仮想通貨の3つのタイプ」を紹介したいと思います。

【1.】トランザクションタイプ

「ビットコイン」や「ライトコイン」といった仮想通貨がこのタイプ。トランザクションとは「取引」のことで、お金のように使用され、商品やサービスと交換できるように設計されたものを言います。

キャッシュレス化と言えば聞こえはいいですが、政府からすれば発行した通貨の必要性の排除を促進させるということで、規制を設ける国も多く、各国の政府はまだまだ慎重な姿勢をみせております。

【2.】プラットフォームタイプ

「イーサリアム」はこのプラットフォームタイプの代表的な仮想通貨です。プラットフォームとは、あるソフトウェアやハードウェアを動作させるために必要な基盤となるハードウェアやOSのことを言いますが、イーサリアムはプログラムデータを公開する“オープン”なプラットフォームです。不正防止や履歴を追うなどのメリットがあり、システム全体の盗難を恐れる必要がないといったように、高いセキュリティレベルを実現しております。

仲介者を排除し、市場を創り出し、さらに他の仮想通貨を作り出せるようになっており、「通貨」としてだけでなく、他のサービスでも幅広く活用できるという点で注目されています。

【3.】ユーティリティタイプ

「リップル」はこのタイプです。実際にお金が動いて取引がされるビットコインとは異なり、各通貨同士の価値の橋渡しができる“精算システム”とも考えられるでしょう。経済的かつ効率的な方法で送金を容易にするように設計されており、複数の銀行や金融機関によって使用されます。

現に、リップル社が業務提携を結んでいる会社にはアメックス、UBS、サンタンデールといった世界有数の企業があり、日本ではSBI Ripple Asiaが知られています。

以上、3つのタイプの仮想通貨を紹介いたしましたが、それぞれの仕組みがあり特徴もそれぞれ違います。仮想通貨自体を理解しておくことも重要ですが、それと同時に上記の3つのタイプの違いや特徴を理解しておくことで成功するチャンスや可能性を掴むことができるのではないでしょうか。

参考:Street Authority