SBIホールディングスと、その子会社である、SBIインベストメントは17日、AI(人工知能)とブロックチェーン(分散台帳技術)分野のベンチャー企業へ向けた投資をする「SBI AI & Blockchainファンド」を設立したことを発表しました。
SBIインベストメントでは、これまでにフィンテック分野のベンチャー企業に向けた投資を行ってきており、2015年にはFintechファンドを設立するなど、業界でも早い段階からフィンテック分野に対する取り組みをしています。
SBIグループはブロックチェーンやフィンテック企業への投資が活発です。グループ全体で既に61社、約320億円の投資をしており、CB Insightsの調べでは世界で最もフィンテック分野に投資する企業と評されています。
SBI AI&Blockchainファンドでは、金融分野だけでなく、AIやブロックチェーン技術を活用する、IoT(Internet of Things:モノのインターネット)、ロボティクス(ロボット工学)、シェアリングエコノミー(共有型経済)といった多岐に渡る分野での企業へ投資をすることを目的とし、FinTechファンドの後継として設立されました。
今回、ファンド組成の背景として、国内外の金融機関や事業法人、機関投資家から要望があり、2018年1月から200億円規模の投資活動を行うことになったとのことです。さらに地銀や信用金庫といった地域金融機関、生損保会社、年金基金からの出資を募り、早い段階で500億円規模へと拡大を予定しています。
SBI AI&Blockchainファンドの運用期間は約10年、出資約束金総額の目標は500億円。日進月歩、技術の進化が目覚ましいAIやブロックチェーンの分野ですが、このファンドを通して将来有望な企業が生まれ、産業が発展することが期待されます。
参考:SBIホールディングス