仮想通貨市場トップを走るビットコイン（BTC）は2018年、ビットコインキャッシュ（BCH）によって、その立場を追いやられるかもしれません。
ビットコインウォレットのCentbeeのCEOである、Lorien Gamaroff氏はビットコインキャッシュの手によってビットコインは終わりを迎えるとし、以下のように考えています。
「ビットコインは（送金が）遅くて（手数料が）高い。ビットコイン市場のシェアは、より早く安く利用できる仮想通貨によって、縮小しています。」
また、ビットコインジーザスと称される、ビットコインの著名人Roger Ver氏は、以下のように述べています。
「ビットコインキャッシュはPeer to Peerによる電子決済システムという、ビットコイン本来の使命に近いものです。取引時間が増加していて、手数料も高いビットコインは、その市場価値を犠牲にします。」
南アフリカの大手金融、Rand Merchant Bank（RMB）のFarzam Ehsani氏は、最近の仮想通貨の種類が急増していることについて、懸念をしています。
「仮想通貨が経済にとってどういう意味を持っているのか、これについて考えていない中央銀行や金融機関はありません。」
「仮想通貨を厳しく規制することが望まれます。これは、売買など取引や、仮想通貨と一般的な決済通貨との間にあるインターフェイスの管理などが考えられます。」
Ehsani氏は、現在アルトコイン（ビットコイン以外の仮想通貨）が1,000以上を数えるようになったため、監督当局も増えてくると考えています。例えばアルトコインは、ライトコイン（LTC）、ビットコインキャッシュ（BCH）、モネロ（XMR）、リップル（XRP）などが代表的です。ビットコインの位置を狙っているのはビットコインキャッシュだけではないかもしれません。
特にリップル社のデジタルアセットであるXRPは2017年に35,000％ものパフォーマンスを見せました。これはリップル社のネットワークシステムを活用した国際送金事業の進捗に期待感で資金が集中したという見方もされています。この時にリップル社の会長である、クリス・ラーセン氏は最も裕福な米国人の1人であると各メディアでも報じられました。
Ehsani氏は、仮想通貨の市場価値は依然として上昇する可能性があると見ています。また、Bloomberg New Energy Financeのアナリストである、Sophie Lu氏はビットコインのマイニングに使用するコンピューターの電力需要が増加していることを前に置き、以下のように述べました。
「現在の価格でのビットコインのマイニングは、中国の電気料金の体系で利益を上げている可能性が高いです。マイナーが電気代の安さを利用しているという点には懸念があります。」
Digiconomist Bitcoin Energy Consumption Indexによれば、この3ヶ月間だけでもエネルギー消費量が約2倍にも膨張していることが分かります。また、使用される電気代も比例して拡大しています。
最近、中国の一部の地域ではマイナーの電力使用の制限について協議中であるということが伝えられています。