仮想通貨のライトコイン(LTC)の創始者であり、開発者のチャーリー・リー氏が自身の保有するライトコインをすべて売却したことを明かしました。

ライトコインは仮想通貨市場で5番目に位置し、時価総額にして178億ドル(約2兆円)の規模です。リー氏は売却した理由を「ライトコインの価格についてツイートをすれば、価格を操作しているのではないかと疑われてしまう。」とし、「ライトコインを持っている状態でツイートするのは利益相反になる恐れがある。」と説明しました。

また、ライトコインを見捨てるわけではなく、開発を中心に力を入れていくとしています。開発者自身が価格についてツイートをするのは、確かに利益相反取引を疑われるなどの危険が伴うかもしれません。また、ライトコインを持っていないのは6年ぶり以来とのことです。

ライトコインは今年に入ってから急成長。2017年初頭では4ドル前後でしたが、21日14時現在、1ライトコイン=329ドル(約37,300円)ほどを推移しており、今年だけでも実に80倍以上まで上昇しています。

リー氏がライトコインを売却した枚数や金額、日時などは公表されていませんが、相場に影響は少なかったと見られています。今回、リー氏が売却したということに不安を覚える人が売りに出す可能性もありますので、このあたりは慎重な判断が求められます。

ビットコインの未来が見えないということから、先日はBitcoin.comの共同創業者である、エミル・オルデンバーグ氏がビットコインをすべてビットコインキャッシュに交換したという話もありました。リー氏のライトコイン売却は理由は異なりますが、ライトコインの未来に向けてリー氏の今後の開発にも期待されます。

参考:@SatoshiLite(Twitter)