インタラクティブ・ブローカーズ証券のCEOであるThomas Peterffy氏がビットコイン(BTC)に対して前向きな見解を示していますが、すべてにおいて、認めているというわけではないようです。

「The Father of High Speed Trading(高速取引の父)」と呼ばれ、億万長者でもあるPeterffy氏は、CNBCに対し以下のように話しました。

「ビットコインや、他の仮想通貨は素晴らしいアイデアだと思います。自由に取引され、経済的に適切な役割を果たすために自由に使われるべきです。」

しかし、CMEグループで予定している先物上場については強く懸念し「自殺行為」と呼び、また以下のように話しました。

「私が反対しているのは、ビットコインや、その他の仮想通貨を連邦規制によって実体経済と結びつけることです。これは、同じ取引所にあるビットコインとその他の商品を明確にするならば起こり得ることです。」

「それは経済全体を破壊する可能性です。」

と、異論を唱えています。ビットコインを巡っては立場や経験から、賛否両論多くの意見が飛び交っていますが、ビットコインは素晴らしいもの、と認めながらに実体経済とは結びつけるべきではないという見解は頷ける所もあるかもしれません。

実際にビットコインを使う人は、今のビットコインの価格を気にしたりしません。極端な話、フィアットで換算して100万円まで上昇しようと、1万円まで下落しようと、ビットコインのみで成り立っている経済圏では1ビットコインは1ビットコインです。ちょうど今、ジンバブエで倍近くの価格で取引されていることがこれを証明しているでしょう。

投資として見た場合はこの限りではないので、上記は極端な例ですが、実体経済に結び付けることでのリスクは可能性としてはあり得るでしょう。依然90万円前後の高値でもみ合いをしていますが、年内には100万円まで上がるという予測も強く見られます。

先物が開始し、時期が来れば、Peterffy氏が言う通り自殺行為なのか、それともCMEグループのCEOであるTerry Duffy氏の選択は英断だったのか。自然と答えは出るでしょう。ビットコインを含め仮想通貨市場全体から目が離せません。

参考:CNBC