仮想通貨の王様、ビットコイン(BTC)の相場下落が止まらない。17日には一時4,500ドル(約49万3,000円)近くまで高値を付けたが、ジリジリと下げてきており、本日22日には急落、3,800ドル(約41万6,000円)ほどで推移している。前日(24時間)比では5.7%のマイナスとなっている。(CoinMarketCapの統計より、以下同)
これは、先にマイニング効率などにより、ビットコインキャッシュ(BCH)の取引が活性化され、資金がそこに流れていったという見方がされているが、ビットコインキャッシュも現在640ドル(約7万円)と前日(24時間)比では8.7%のマイナス。高騰が続いていただけに買い疲れ感が出てきたとの予測が強い。しばらくは調整局面になるだろうか。このあたりが大きな分かれ目となりそうだ。
その他、時価総額上位の銘柄は、ほぼ横ばいもしくは下げ相場となっているが、リップル(XRP)が調子を取り戻してきている。
先にお伝えした、Ripple(リップル)社の公式Twitterによるツイートで買いが強まったという見方がされるが、これについて賛否両論分かれている。
仮想通貨投資家、特にビットコインに代表される非中央集権のファンはリップルのシステムに対して、しばしば懐疑的な視点で見られることがある。確かに今回のツイートを見て、何か重要なことが待ち構えているのではと、買いに走る方も見られるが、これを公式のアナウンスで買い煽りをしていると捉えられなくもない。さらに好材料では上がらないのに、リップル社のツイートひとつで価格に影響をするというのも疑問符が付くところではある。
仮想通貨において、必ずしも好材料が相場に直結するといったことは当てはまらないが、例えばビットコインであれば、分岐後に懸念が取り払われ、またSegWitのロックイン(導入決定)以降着実に価格を上げてきた。
順当に進めばSegWitのアクティベート(実用化)も直近1~2日以内に行われる予定なので、このあたりでまた買いが強まるだろうか。いずれにしても相場を下げている今は安値で拾うか、様子見が正解と考えられる。
しかしながら、ビットコインには適正価格という概念がないので、その時その時に買った価格が適正価格であるといった意見もある。完全な需給関係のみで相場が成り立っており、またボラティリティ(価格変動率)が非常に高いため、短期でトレードするのであればリスクは高いがその分リターンも大きい。
現在は一服感だが、これからさらに高値を目指すか、それとも多くの資産家や投資家が懸念している「バブルの崩壊」となるのか、そもそもまだバブルですらないという見解もあり、今後の相場動向にますます注目が集まっている。