仮想通貨のビットコイン(BTC)の過熱を懸念する声が高まっている。米ユーロ・パシフィック・キャピタルのCEOであるピーター・シフ氏によると、ビットコインはバブルであるとし、2013年、ビットコインが100ドルにも満たない頃からバブルだとし、4,000ドル近くまで高騰をしている現在もバブルが続いていると警鐘を鳴らしている。

一部ではシフ氏が、バブルだと言い続けている間、ビットコインを買っておけば大きな収益を得られたのではないか?といった声も散見されるが、購入のタイミングは個人の判断なので、この後バブルの懸念がなくなるようなことがあれば、シフ氏も購入を考えるかもしれない。しかしながら、シフ氏の持論によると、「そもそもビットコインはお金ではない」というスタンスが挙げられ、おそらくビットコインに価値を見出していないことが伺える。

また、別の角度では、このような見解も見られる。以前、ビットコインの価格が3年以内に50万ドルに達すると強気予測のツイートをし騒がせた、McAfee創設者のJohnMcAfee氏によるとビットコインはバブルではないとし、McAfee氏のYouTubeChannel「MCAFEE TV」内にて、その理由についても語った。

McAfee氏の見解によると、ビットコインは決済通貨ではないとした上で、現在のディフィカルティ(難易度)で計算すると電気代だけで1,000ドル以上のコストがかかるという。しかし、価値そのものはユーザーと、その取引数に相関する。ようするに需給関係で価値が付いているということだ。

資産家のMark Cuban氏が以前に「ビットコインは今バブルで暴落する」といった趣旨のツイートうをしたことに対し、McAfee氏は一時的な価格変動は全く無意味で関係ないとし、今は投機的な資金が多いが、ビットコインを利用する人が増えれば増えるほど、安定しその価値も高まってくると考えているという。

ビットコインだけでなく、仮想通貨の市場全体的にもバブルの雰囲気が漂っているとする風潮も見られるが、確かに長期的に見ればまだバブルではないし、今後バブルが起こるかも分からない。バブルだと騒いでいるのは一部の投機的な短期トレーダーだけなのか。これは賛否両論あり、自分の視点で今の市場がどのように見えるか、冷静な判断をしていく時期なのかもしれない。

参考:John Mcafee(YouTube)