8日12時、仮想通貨全体の時価総額が1,200億ドルを超え、過去最高水準を推移している。(CoinMarketCapの統計より)ビットコインや、その他アルトコイン(オルトコイン)に関しても過熱を懸念する声も見られたが本日も堅調な推移をしている。

要因のひとつとして、良くも悪くもビットコインに関するTVメディアなど報道が増え、知名度が上がってきていることが考えられる。ビットコインバブルの懸念や分裂騒動、大手企業や店舗のビットコインでの決済対応、仮想通貨で億り人など、挙げればキリがないがいずれも印象に強い内容が多い。

国内では4月に改正資金決済法が施行されてから新規での市場参加者が急激に増加したように見られる。実際にここのところのビットコインは日本円(JPY)での取引量も増えている。これを好材料としてさらに投資をする方も増えている。

ビットコインキャッシュの分岐を越えてから、市場全体の動きは堅調な様子だ。長いことビットコインなど仮想通貨を取引してきた方からすれば、自然な流れなのかもしれないが、最近仮想通貨投資を始めたという方、とくにFX(外国為替証拠金取引)などのトレーダーにはこのボラティリティ(価格変動率)の高さは、魅力的な市場に見えるのではないだろうか。

楽観は危険だが、今後の見通しはしばらく明るいという予測が強い。現在、ビットコインは1BTC/3,439USD(約38万1,000円)と40万円の大台まで目前となっており、前日(24時間)比では6.6%のプラス。時価総額2位に位置するイーサリアムは1ETH/271USD(約3万円)で3.3%のプラス。先の3万円台を取り返している。また、ビットコインキャッシュは1BCH/320USD(3万5,500円)ほどを推移しており、30.8%のプラスと大きく相場を上げている。これは先の売りからの反発との見方が強い。

市場規模を拡大させ、衰えの見せない仮想通貨。方方では市場参加者からの期待の声が高まっており、今後の相場動向から目が離せない。