現在、仮想通貨ビットコイン(BTC)は先の暴騰から少し下がっており、買い時を待っている人もいるのではないでしょうか。ビットコインは8月にUASFが実行されますが、それまでにどのような相場をたどってゆくのか?その動向が気になるところです。
バブルも危惧される中、懸念材料も抱えている仮想通貨ビットコイン(BTC)の今後「この先の見通し」が気になるところです。国内でもさまざまな憶測が飛び交い、議論が尽きませんが、海外トレーダーや資産家など、専門家たちもさまざまな見解を示しています。
日本経済新聞が伝えるところによると、米ブライアン・ケリー・キャピタル・マネジメント創業者のブライアン・ケリー氏は「中国ではビットコインの取り引きが再開され、投機資金が流入している」と述べ、「目先の注目点は8月、トラブルが起きれば相場を揺るがすリスクになる。下値は1BTC/1,000ドルと見ている」との見解をしています。
ここでケリー氏が言っている「目先の注目点は8月」というのはUASFによるセグウィットの採用ですが、トラブルが起きると現在2,700ドル前後を推移している価格が、約3分の1になるという見解も懸念材料として頭に入れておきたいところです。
英グローバル・アドバイザーズ・ビットコイン・インベストメント(GABI)のダニエル・マスターズ氏は「17年までに1BTC/4,400ドル程度まで上昇する」と2015年末に予想していて、このストーリーが実現に向かっていると言います。また、各国の規制強化が気がかりだとし、「ビットコインの取り引きが増えるに従って金融規制の実効性が薄れかねないとの警戒感が各国で出始めている。中期的には1,800ドルを下値メドとみている」と、今後の先行きが不透明で現在の価格を下げてくるとの見かたが多いようです。
日本では改正資金決済法が4月に実施され、規制が緩和されている風潮ですが、諸外国ではまだ金融規制に対して警戒する動きもあるようです。国内では多くの企業がビットコインを決済手段として、普及させていく取り組みをしていますが、まだしばらくは投機としての扱いの方が強いようです。
現在ビットコインを保有している人や、これから保有を考えている人は「8月のUASF実行」と、「各国の規制強化があるか」といった点も懸念しながら判断したほうが良いでしょう。予測どおり今後、値を下げてくるのかビットコインの相場動向が気になるところでしょう。
参考:日本経済新聞