マルタの仮想通貨取引所Binanceが1日、独自ブロックチェーン「BINANCE SMART CHAIN」のメインネットの稼働を開始した。Binance Smart Chainは4月にホワイトペーパーが発表され、スマートコントラクトを実装し、Binance Coin(BNB)のステーキングを可能とした。
2019年4月にBinanceが発表した分散型交換所であるBinance DEXのベースとなるのが今回発表されたBinance Smart Chainの前身となるBinance Chainであり、独自トークンとしてBNBが使用されている。Binance Chainはコミュニティ主導の開発プロジェクトではあるが、開発者に対して自由に分散型アプリケーションを構築する権限は与えられておらず、BNBは2019年4月に発表されたBinance Chain上に構築された暗号資産であり、Binance Chainには分散型アプリケーションを構築する自由が与えられておらず、Binance Chainを拡張するための並列ブロックチェーンとしてBinance Smart Chainが提案された。
Binance Smart ChainはBinance Chainの他にCosmos、Ethereumと互換性を持ち、BEP2規格のトークンを相互送金可能としており、ステーキングの合意形成には「Proof of Staked Authority(PoSA)」を採用した。PoSAはDPoSとPoAを組み合わせたハイブリッドなコンセンサスアルゴリズムとなっており、3秒ごとにブロックが生成される。
参考:Binance