中国では今月だけで少なくとも5つの仮想通貨取引所が閉鎖へと追い込まれたことをブルームバーグが報じた。22日に北京の仮想通貨取引所BISSが閉鎖され、逮捕者まで出したことに悲観的な思いが市場に走る中で、反対に楽観視する見方もあるという。
中国では規制当局による取り締まり強化も発表されており、BISSに続きBitsodaが23日に業務停止を発表。24日にはAKdexがサービス終了を発表し、IDAXが中国国内ユーザーへのサービスを停止、Btuexは中国政府のポリシーに対応するためにサービス停止としている。
中国人投資家や、これらサービスを利用していた外国人投資家は悲観的な思いが強いであろうことは予想できる。しかし反対に楽観的に今後市場の活性化に結びつくと期待している声として、中国が元々仮想通貨に対して厳しい規制を布いており、中国市場の拡大に対して諦観していた部分もあったが、習近平国家主席によるブロックチェーン立国宣言で成長の兆しが見えてきたというものだ。
日本の仮想通貨市場もルールや規制作りに時間を要し、みなし業者と認可業者との判断が金融庁側から出たこともあり、その後日本の仮想通貨業界は世界で認められる環境へと成長していった経緯もある。中国も同様に、ルール・規制づくりを本格化していくことで最終的には市場に好影響をもたらすといった見方もある。
規制強化を受けて中国の仮想通貨市場は健全化に向けて漕ぎ出すだろうか。
参考:Bloomberg