米国の著名投資家ティム・ドレイパー氏が「5年後、仮想通貨の普及が進めば現金を使っているのは犯罪者だけになるだろう」と予測した。

さらにドレイパー氏は仮想通貨を使う犯罪者はブロックチェーンにより追跡されてしまうために現金を使い続けるだろうとも指摘している。

「銀行は常にハッキングによる攻撃を受けている」と現状でのシステムでのセキュリティ強化をしなければならないリスクを説明するとともに、銀行に保管されている資産よりビットコインが安全とも述べている。

ドレイパー氏によればリスクやセキュリティにおける銀行のあり方を見ており、現金を守るために日々、セキュリティ強化を心がけるよりかはブロックチェーンにより改ざん不可能と認知されているビットコインの方が魅力的に見えている。

仮想通貨の監視能力は国からも高い評価を得ており、将来キャッシュレス社会に向けての利便性だけでなくお金としての理想のあり方に正しく流通しやすい仮想通貨に期待が膨らんでいる事だろう。

ビットコインを高く評価しているドレイパー氏は犯罪者に対する監視方法の観点から評価しているのに対し、イギリスの著名歴史家であるニアール・ファーガソン氏はビットコインのデジタルゴールドとしての選択肢に注目しており、没収されるのが困難な流動的資産や一種の保険として機能するだろうという予想をしている。

これにより個人がビットコインと一体化することにもなるために盗まれると言ったリスクを現金よりもはるかに少なくする事ができる。

さらに同氏は仮想通貨がもたらすプライバシー保護を高く評価している。最近ではライトコイン財団がプライバシー保護に特化するプロトコルを発表した事でプライバシーの向上を期待し市場ではライトコインが約30%急騰する事があった。

このことから人々がプライバシー保護に対して重要との見方をしており、今後あらゆる仮想通貨にプライバシー保護のための機能が充実していく事も考えられる。現金のように現物で保有するよりかはプライバシーが確保され、手元にはないがデジタルにて保有できることで、保有主は安心感を持つ事にもなるだろう。

参考:FOX BUSINESS