ビットコインがボラティリティ、価格の上昇、下降を繰り返したとしても投資家に親しまれているのは何か理由があるのではないか?と言う点について米国格付け機関であるWeiss Cryptocurrency Ratingsが5つの理由を公開した。

まず1つ目はビットコイン取引の処理能力は2倍以上となったと指摘し、以前は送金速度の遅さに投資家からは不満の声が頻繁にネット上で見られたが、報告書によれば1年前と比べビットコイン・ネットワーク上の計算能力が2倍以上になったと報告。

2018年1月の時点で毎秒1,700万テラハッシュであったのに対し、現在は毎秒3,800万テラハッシュまで急増している。ハッシュレートを気にする理由について、ネットワーク上のセキュリティが関係している事を引き合いに、度々聞かれる「51%攻撃」を仕掛けられる時に侵入が難しくなる。

最近ではイーサリアム・クラシックに対して51%攻撃があったとして、同コインが値を下げたことが話題となったが、その後その攻撃はホワイトハッカーであったことから、その後値は落ち着きを取り戻すこともあった。

さらに仮想通貨取引所のビットメックスのCEOであるアーサー・ヘイズ氏によれば、ビットコインのセキュリティが今まで一度も破られていない事に称賛をしている事もあり、ビットコインのハッシュレートが向上する事で、セキュリティが万全になると安易的に理解する事もできる。

2つ目はアクティブ・ウォレット数が安定している事を指摘し、実際に使用されているウォレットから使用されていないウォレットを差し引いたアクティブ・ウォレット数が上昇しつつ、安定している。

市場が低迷しているにも関わらず、ビットコイン取引は堅調に行われている証しにもなるために、ビットコインが今後使用頻度が安定的に上昇し続けるとの見方も示している。

特に気になるのが3つ目の1日の取引量が2倍に増加した点で、一昨年、2017年に暴落を期にビットコインの取引量が135,000件に減少したのに対し、現在は1日当たり276,000件にまで回復。

低迷市場にも関わらず、将来希望が持てるとして投資家が流れ込んでいるのが分かる。

4つ目は取引手数料が大幅に減少した事、そして5つ目はLightning Networkが順調に成長していることを指摘している。ライトニングネットワークが普段から利用出来る環境になれば、少額の決済や手数料の削減が可能になるために、個人間での取引が活発になると注目されている。

ビットコインは今後更なる飛躍に対して期待している投資家が多い事から、市場が低迷しつつも、安定的に成長し続けると見られている。

参考:Bitcoin Exchange Guide