米国の仮想通貨ヘッジファンドマネージャーであるブライアン・ケリー氏が24日、CNBCの番組の中で仮想通貨相場の今後の展望について見解を語った。

ケリー氏は、米国証券取引委員会(SEC)によるビットコインETF(上場投資信託)の承認可能性は低いとしつつも、機関投資家の興味の高まりなど今後の相場を支える要因を3つ挙げた。

特にケリー氏が強調したのが、新たなネット時代であるウェブ3.0であり、ケリー氏によれば、データベースからデータ銀行の時代に突入しており、インターネット上のデータの価値がますます上昇し、ネット上で価値ある資産の取引に使われるのが仮想通貨だと主張した。

また、ケリー氏はビットコインETFに対する期待感がビットコイン8,000ドル突破の要因になっていると認めている。しかし、実際にはSECが承認する可能性は低いと見ており、ビットコインETFが拒否されたら、アルトコインに資金が流れるだろうとも予測している。

さらに、ケリー氏は機関投資家の関心が高まっていることも一因と指摘し、多くの機関投資家から電話を受けているというケリー氏は、昨年12月にビットコイン価格が高すぎると考えた人も市場に戻ってきているとし、仮想通貨をどのようにポートフォリオに組み込めば良いか質問を受けるという。

最近、なぜ相場が上昇しているかという質問に対しケリー氏は、例えば5ヶ月前は仮想通貨相場は逆風を受けていたと解説し、マウントゴックスの破産管財人が3億ドル以上のビットコインを売ったことや米国の確定申告日の前に仮想通貨が法定通貨に大量に変えられるなど当時の状況をも話した。

ケリー氏のコメントに対し、裏付けをするような様々な規制や新規開拓事業が仮想通貨に関わっている事で、今後さらに同氏からのコメントは市場にどう対応すればいいのか、明確な方向性を示してくれるであろう。

参考:CNBC