11月に中止になったビットコイン(BTC)のハードフォーク、Segwit2x(B2X)が12月28日頃に実行されることが分かりました。同プロジェクトの公式サイトにより発表されています。
Segwit2xの案は長く、ユーザー、マイナー、開発チームや関連事業者の間で議論がされてきていました。当初11月に予定されていましたが、十分な合意が得られなかったため一時中止となり、BitGoのCEOである、マイク・ベルシェ氏や中国大手マイニング企業のジハン・ウー氏ら、他複数署名で11月8日に声明を出したばかりですが、今回のハードフォークはブロック高501,451で予定されており、これが事実であれば12月28日頃になる見込みです。
このプロジェクトリーダーである、Jaap Terlouw氏は公式サイト上で以下のように説明しています。
「ビットコインネットワーク内の手数料とトランザクションの速度は異常な値で問題を抱えています。支払い手段として使用することはほぼ不可能です。(これの解決方法として)私たちのチームは、11月中旬に予定されていたハードフォークを実行します。既に先物取引はHitBTCなど一部の取引所で行われています。ビットコインの保有者すべてがB2Xを1対1で受け取るだけでなく、進捗するための報酬としてサトシ・ナカモトのビットコインもそれに比例して受け取ることを約束します。」
サトシ・ナカモトのコインが、どのコインを指しているかは現状明らかではありませんが、文脈からすればおそらく従来のBTCのことを指していると考えられます。必ずしもこれに限らず、異なるコインの可能性もありますので、これはあくまで参考程度の考察に留めてください。
27日19時現在、HitBTCでは1B2X=700ドル(約79,000円)ほどで取引されているのが確認されます。また、ビットコイン(BTC)は16,200ドル(約183万円)、直近24時間の価格変動は5%ほどのプラスとなっています。(CoinMarketCapの統計より)
プロジェクトのロードマップを確認する限りではLightning NetworkやZcashのゼロ知識証明構造であるZkSnarkの実装や、イーサリアムに代表されるスマートコントラクトも実装される予定です。
ビットコインのハードフォークに関してはイタズラなものもあり、フェイクニュースや根拠の乏しいウワサが飛び交うことも少なくありません。
現状、いちユーザーとしてできることと言えば注意、ブロック生成の進捗を監視するのみですが、これがすべて事実であれば新しい仮想通貨として受け入れられる可能性もあります。
過去にビットコインキャッシュ(BCH)が誕生した際も一部では懸念されることがありましたが、現在では性能も見直されてきており、ビットコインキャッシュは人気のコインのひとつです。