米株式市場のNASDAQ(ナスダック)で仮想通貨ビットコイン(BTC)の先物上場を検討していることが分かりました。WALL STREET JOURNALによって伝えられています。

先にCMEグループ(シカゴ・マーカンタイル取引所)やCBOE(シカゴ・オプション取引所)でもビットコイン先物の年内上場予定が発表されており、ナスダックはこれに続く形となります。

ナスダックの広報担当者はコメントを控えていますが、関係者によると時期は早くて2018年の4~6月期にナスダックのNFXへ上場される可能性があるとしています。また、ナスダックでのビットコイン先物は、CMEグループやCBOEでの計画とは違い、50以上からの取引所の価格から計算される指数に基づいた取引になるといいます。

CMEグループでビットコイン先物が上場されれば、JPモルガン・チェースも取引仲介を検討するといった発表もありましたが、こういった受け口が増えれば、機関投資家の参入も拡大していくと考えられます。仮想通貨のデリバティブが増えることは市場発展にも前向きに捉えられます。

ビットコイン先物には期待の声が多く見られますが、一部ではビットコイン先物は危険だと懸念する声もあります。多少暴論ではありますが、機関投資家により一斉に大量の空売りを仕掛けられれば、あっという間にビットコインが暴落する可能性もあるという話まで見られます。

このところ堅調な相場動向を見せているビットコインですが、今回のナスダックの上場予定が伝えられると、さらに高騰。29日には過去最高値となる11,517ドル(約130万円)を更新しました。一時調整がありましたが、30日13時現在でも10,703ドル(約120万円)と高値で推移しています。(CoinMarketCapの統計より)

一般投資家だけでなく、機関投資家からもビットコイン市場に関心が集まっている中、今後の動向が注目されます。

参考:WALL STREET JOURNAL