テックビューロ社がICOソリューションCOMSAを発表して間もなく1週間。登録者も増えてきており、いまだに話題が絶えない。またこれを好材料と見て仮想通貨のネム(XEM)を買う方も散見され、直接的な関係を断定するわけではないが、この1週間のXEMの取引高、値動きはかなり激しくなっている。
ここに来て、さらに好材料が出てきた。フィスコ、日本テクノロジーベンチャーパートナーズ(NTVP)、ABBALabの3社が仮想通貨のXEM、ビットコインや企業によるCOMSA上でのICO案件に対し、直接投資をすることを発表した。
今回の3社による仮想通貨やICOトークンへの直接投資は日本国内初の試みで、急速に拡大する仮想通貨市場の可能性を見込んでのものと考えられる。
COMSAでのICO案件としては、まず第1号案件としてCOMSA、第2号案件としてプレミアムウォーターホールディングス、第3号案件としてCAMPFIREのICOが予定されている。まだ可能性としての段階だが、この3つの案件への投資も充分に考えられる。
また、フィスコは傘下グループ会社で、仮想通貨専門の投資ファンド「FISCO Crypto Curreency FUND(仮称)」を10億円規模で組成するというからその本腰の入れようも伺える。具体的な時期は明らかにはしていないが、ICO案件の期間などから推測すれば9月ころまでには期待をしたい。
仮想通貨への投資は、日本ではまだ浸透して日が浅い。さらにICOへの投資となるとほんの一握りではないだろうか。また、ICOを悪用した詐欺のようなものも多く、警戒してしまう方も少なくない。このような中、VCなどが率先してこのような積極的な姿勢を見せることによって、仮想通貨やICOに対して多くの投資家たちの理解を得られるだろう。
ネム(XEM)は10日13時現在では1XEM/0.29USD(約32円)で、前日(24時間)比で7%のプラスと高い水準で推移している。国内でとくに人気の高いネム、市場参加者からは今後の動向が注目されている。