コインチェックは10日、仮想通貨やブロックチェーンなど、フィンテック関連の法人や個人を対象に支援するプログラム、「Coincheck investment program」を開始したことを発表した。

コインチェックは国内大手の仮想通貨取引所「Coincheck」を運営しているが、今まで蓄積してきたフィンテック事業のノウハウを提供、また出資をすることで、国内だけでなく世界各国でもさらなるサービス展開を目的にしているという。

この出資プログラムの対象しては、ブロックチェーン技術や仮想通貨を使ったサービスやフィンテック関連サービスの開発・提供や、ICO(イニシャル・コイン・オファリング)の検討や実施を予定しているものとし、法人・個人は問わないという。

出資額については1件で最高5,000万円ほどまでとのことで、事業ノウハウの支援などは開発人材や運営、社内管理体制、資本、法規制に関する助言に加えて、必要があればこの他の支援や助言などもサポートするという。

専門性の高い分野である仮想通貨やブロックチェーン技術などにおいて、実績の高いコインチェックから、このような支援を受けられるのはかなり心強いのではないだろうか。このような取り組みが増えてくれば、あらゆる企業もフィンテック事業へと参入しやすくなり、さらに仮想通貨市場の活性化につながると考えられる。

コインチェックは2012年8月設立と、会社としての歴史は長いとは言い難いかもしれないが、技術や経験は豊富だ。ブロックチェーンの技術や仮想通貨取引所の運営に関しても国内有数であることは間違いない。まだ発展途上とも言われる仮想通貨やブロックチェーン技術、フィンテック事業。今回、このプロジェクトによって将来、先進的な企業が生まれることが期待されている。

参考:コインチェック株式会社