ロシアの全国郵便事業を手掛けるロシア郵便は、ロジスティクスの効率を改善する取り組みにあたって、ブロックチェーン技術の実装を含む様々なオプションを検討していることを明らかにした。

新たなサービスの導入はロシア郵便にとってのデジタルトランスフォーメーション戦略の一部であり、失われる貨物の数を減らすことが期待されているという。

ロシア郵便によれば2023年にはブロックチェーンベースの追跡システムを導入する予定としており、新たなサービスは市場志向であると担当者は述べている。また、彼はロシア郵便もロジスティクスチェーンの一部であると述べ、このシステムによって他の企業にもエンドツーエンドの追跡情報を提供できるようになると説明した。

ブロックチェーン追跡サービスのロードマップを含む郵便事業者のDX戦略は、現在、デジタル開発通信マスメディア省で検討されており、承認されれば2025年末までに382億ルーブル(約587億円)の投資が行われる予定と担当大臣は語っている。

ロシア郵便はしばらくの間ブロックチェーン技術に注目してきたと報告書に記載しており、2017年10月には会社の金融取引をより適切に管理するためにブロックチェーンソリューションを実装する計画なども明らかにしている。

郵便局では日々90億ルーブルが取引されており、これらのトランザクションのセキュリティを確保するためにブロックチェーン技術が使用される可能性は充分にあり、現在取り組んでいるとも報告されており、ブロックチェーン技術がロシア郵便のサービスを向上させる効果があると期待されている。