タイ中央銀行(BOT)が中央銀行デジタル通貨(CBDC)の開発で第三段階に着手し、大企業間での利用拡大を計画していることを15日、BOT副代表であるVachira Arromdee氏が語った。
開発段階ですでに、いくつかの大企業との金融取引にCBDCが使用されていることも明らかにされた。9月には香港通貨当局とのクロスボーダー取引も開始するとしている。
いずれは一般大衆に運用拡大することも考えているが、その前に包括的な調査を完了する必要があるとも述べた。
また、Vachira氏は仮想通貨(暗号資産)について、金融取引の仲介者の必要性を排除することで商業銀行に悪影響を及ぼす可能性があると述べた反面、プラス面として金融取引のコスト削減に繋がることも指摘した。
デジタル通貨の幅広い公共利用に関する課題は金融の安定性への影響を含め賛否両論を慎重に検討していくと語った。