ビットコインを含め、仮想通貨市場が下落傾向に進む中、仮想通貨XRPについてもついに0.20ドルを割り込むこととなった。年初来安値を更新しており、今後は0.135ドルまで下がるといった予想をするトレーダーもおり、下げ止まる気配は未だない。
日本においては最近、仮想通貨取引所bitFlyerが取り扱いを開始するといった好材料もあったが、グローバルに取引されるXRPの下落傾向を転換するには至らなかった。
著名仮想通貨アナリストであるアレッシオ・ラスターニ氏によれば0.15ドルが重要なラインであると指摘しており、下落傾向にもかかわらず2020年の注目すべき仮想通貨の一つとしてXRPをあげている。
仮想通貨市場は今、大きく変化を迎えているときであり、今の状況に見合った仮想通貨取引のレンジに変更されようとしている。
とくに中国においてはブロックチェーンを推進することを習近平国家主席自らが表明することで成長分野として見つつも、中国内部における仮想通貨取引所に規制強化に少々弱気傾向をもたらす要因にも繋がっている。
そのため中国がまず市場に落ち着きをもたらす環境作りをし、その後どのように中国国民が投資対象にしていくのか見守る必要があるとも言える。
まだ仮想通貨自体が投機の対象といった立場から、社会的になくてならない存在へと成長しきれていない状況のため、今後は長期間を要するにしてもインフラ作りに注力すべき盤面がやってきたとも言える。
XRPについても金融機関がクロスボーダー取引において効果的であるとしつつも、社会インフラのように常時使うところまでは浸透していない。
きっかけや目的が仮想通貨に紐付けされていない限りは仮想通貨の使用頻度があがることはなく、投機/投資ではなく使用目的での仮想通貨の購入にはつながらない。
しかし仮想通貨XRPの送金速度やメリットが優れていることは認められていることもあり、今後いかに利用シーンを増やしていくかが、価格の上昇を後押しする要因にもなると言える。