コインチェックは16日、同社が運営する仮想通貨交換所Coincheckの「レバレッジ取引」のサービス提供を2020年3月13日12時をもって終了すると発表した。

レバレッジ取引とは証拠金を口座に預け、それを元手に少ない金額で大きな売買ができるサービスである。

サービス終了後となる2020年3月13日までにポジションの決済を完了するようにコインチェックは求めており、レバレッジアカウント内の法定通貨の残高を取引アカウントへ移行しなければならない。ユーザーが期日までに出来ない場合はコインチェックが行うとも発表している。

取引終了の理由は明確にされていないが、金商法の改正で仮想通貨のレバレッジ取引への規制が強くなったことが要因だと予想される。

コインチェックは2018年1月26日に、580億円分に及ぶ仮想通貨XEMが流出された件で金融庁から業務改善命令が出され、レバレッジ取引においても新規注文を停止していた。

また、ユーザー保護を理由に金融庁が認めている自主規制団体のJVCEAによって、レバレッジ上限は15倍から4倍に引き下げられるようルールが設けられ、コインチェックもレバレッジを5倍から4倍に変更すると発表していた。

さらに2020年春を目処としている改正金商法の施行からは、そのレバレッジ上限を2倍にする話もあり、そう言った継続困難な背景もあってレバレッジ取引を終了する決断にいたったのではと考えられる。

参考:Coincheck