IBMが銀行保証処理を効率化する目的として構築されたブロックチェーン基盤のプラットフォームのテスト版を公開した。
この発表に伴い、オーストラリアの大手銀行3行と協力し、銀行保証業務におけるペーパーレス化・透明化を目指すとしている。
信用と言う面に関し通常、信用機関から金融機関は情報を受け取り、融資であればどれくらい融資をする事が妥当なのか計算することで書類や信用機関に対するコスト面が金融機関としてある。
この問題を解消するためにブロックチェーン基盤のプラットフォームは今後業務スリム化に貢献することにもなるだろう。
今回IBMが提供した同プラットフォームはLygon(ライゴン)には、IBMとオーストラリア・ニュージーランド銀行(ANZ)、コモンウェルス銀行、ウェストパック銀行、不動産運営会社のセンターグループ(Scentre Group)が参加する。
テスト版として小売不動産賃貸顧客のテストグループ向けに7月3日から8週間運用する事となっている。
同プラットフォームにて銀行保証の発行と管理をデジタル化する予定としており、詐欺のリスクやエラーの軽減、さらに透明性とセキュリティの強化が期待されている。
ウェストパック銀行の企業バンキング部門の総支配人のディディエル・ヴァン・ノット氏は、銀行保証エコシステムをデジタル化する目的としてブロックチェーン基盤のプラットフォームを構築、テスト版ではリアルタイムでの取引をテストをし、分散型台帳技術が商業的に実行可能なのかを証明するとしており、顧客経験を高めるデジタル変革の素晴らしい例と称賛している。
人為的な管理がますます今後ブロックチェーン以外にもAI、IOTの活用により簡素・強靭なエコシステムを作り上げていくと見られる。
しかし、それにより人が窮屈さを強いられる環境にもなるとも見方もあることから、今後どのような影響を我々の生活に与えるかを検証する期間も必要とも言えるだろう。
参考:IBM