フェイスブックの仮想通貨Libra(リブラ)が注目されているが米国ユーザーからはその注目度に対し信頼性は低いとのデータが出てきた。

米金融調査会社であるジェフリーズが最近実施した調査によれば、米国ユーザーはフェイスブックの独自仮想通貨リブラは信頼性に欠けるためにほとんど使用しないと答えている。

調査によれば600人を対象に実施、リブラを購入するかとの質問に対し、5人中4人が可能性が低い、さらに極めて可能性が低いと答えた。

その理由として回答者の45%がフェイスブックがユーザーの取引データへのアクセス権を持たないというのでない限り、フェイスブックの信頼性が低いからとしている。

さらに回答者の40%近くがモバイル決済のウォレットを保持しており、リブラ専用のデジタルウォレットである「カリブラ」を通じ、リブラを使用する必要性がないと指摘している。

効果的に持続可能なネットワーク効果がない状態で、リブラを現存するキャッシュレス決済に取って代わることは期待しない、当面はと述べられている。

まだリブラの発行に時間があることで市場がどんな反応を示すのか、フェイスブック側としてはその声に注目していると言える。

カリブラを通じてリブラの使用は現在様々な仮想通貨保有の選択がある中で閉塞感を与える事にもなり、流動性に関してストップを与えるものでもある。

リブラがどのような影響をもたらすのかフェイスブック側としても慎重な対応をしているために当面はカリブラのみの提供を目指すと見られる。

ちなみにリブラに興味がある回答者はモノやサービスの購入に使用する以外にも友人や家族に送ると回答するとしており、フェイスブック内で日常使用できることを望んでいる。

仮想通貨としてスタートを切ろうしてもその流動性が認められないようであれば、フェイスブックポイントといった所謂従来のポイントサービスのような印象を与え、取引するような考えは持たないようにもなる。

むしろ、人々は様々な決済ができるようになってきているビットコイン(BTC)やリップル(XRP)などを今後も継続して利用していく事にもなるだろう。

参考:THE BLOCK