SEC(米国証券取引員会)がポンジ・スキーム型の仮想通貨投資詐欺に停止命令をくだした。被害額は3,000万ドル(約33億円)にものぼるという。
この投資詐欺は、出資者から集めた資金を運用。事業に利用せずに、別の出資者から預かった資金を配当と騙り、資金収集を続ける手口だ。
今回ポンジ・スキームを実行したのはアーガイルコイン社のホセ・エンジェル・アマン氏。同氏はダイヤモンド製品の再カット・再販を謳う事業と、仮想通貨アーガイルコインで投資家から得た資金を使い込んだと見られる。
告発されたのはアマン氏以外にアマン氏が所有する「ナチュラルダイヤモンド」、「イーグルフィナンシャルダイヤモンド」の2社、さらに協力したハロルド・シーゲル氏とジャナサン・H・シーゲル氏となっている。
SECのプレスリリースによれば、アマン氏は所有する2企業で未登録の証券募集を2014年5月に開始しており、ダイヤモンドの再カット・再販売で利益が出せるという事実と異なる説明を投資家に対して行なっていた。
さらに2017年10月にはアマン氏とジャナサン・H・シーゲル氏は投資家にアーガイルコインへの投資を呼びかけたとしている。
アーガイルコインはダイヤモンドを裏付けとしており、投資家の資金を元に仮想通貨ビジネスとして発展させるために投資リスクがないものと誤った主張を行っていた。
日本でも昔から投資リスクがないような商品を提供した詐欺事件が多発していることもあるため、日本でもポンジ・スキームの摘発事件が出て来ることだろう。
しかし日本は仮想通貨規制においても世界的にもトップレベルであるため、仮想通貨取引は安心感がありつつも、投資家にとって新たな金融商品が出て来る都度に注意が必要だ。
参考:SEC