詐欺の手口として俳優やスポーツ選手など有名人の名前を騙ってだまし取るケースがしばしば見られる。
フランスのサッカー界を代表するキリアン・ムバッペ氏が先日ツイッターにてフォロワーに対し200ユーロ(約25,000円)相当のビットコインを送金するようにとツイートされていることに対し、世界的に話題となった。
その後の報道により、同氏のアカウントはハッキングされていたことが判明し、事態は収束へと進んでいったが、有名選手による発言は多くのファンに影響を与える形となった。
ツイッターではアプリを使い、簡単にビットコインを送金することができるようになったこともあることから、詐欺師たちにとっては使いやすい環境とも言えるだろう。
ムバッペ選手がハッキングされたことに対し、ハッキングされたことをほとんどのユーザーが把握しておらず、その後ムバッペ選手自身がアカウントを復旧させ、投稿を取り下げることとなった。
このようなケースは選手だけでなく、有名人が個人的に管理している環境により自身のアカウントから成りすましによる環境を生み出してしまうため、ツイッターなどのSNSを利用している人たちは注意が必要と言える。
昨年にはテスラのCEOであるイーロン・マスク氏やイーサリアムの共同設立者であるヴィタリック・ブテリン氏がターゲットにされ、その対策としてブテリン氏については「Non-giver of Ether(イーサリアムの配布はしない)」という言葉をツイッターの名前に付け足している。
今後仮想通貨市場が回復へと進むにつれ、詐欺の手口も巧妙になっていき、ビットコインによるネットでのなりすまし詐欺の被害も多くなると考えられる。相手側からビットコインを要求された場合には送金をする前に確認は欠かせない。
参考:Beincrypto