仮想通貨に対して否定的な態度をとっているインドだが、ブロックチェーン技術には前向きな姿勢を見せている。

インド商工省(MCI)のコーヒー委員会は、コーヒー農家が適切な報酬を受け取れることを目的としたブロックチェーンベースのB2B(電子商取引)向けアプリのβ版を発表した。

これによりサプライチェーンの透明性の向上と仲介業者の削減が期待されている。

インドのコーヒー農家は現在36万人を超えると言われており、その98%が小規模な農園となっている。

今回開発されたブロックチェーンベースのアプリによって、コーヒー農家と購入者を直接結びつけることで仲介業者を省き、コーヒー農家の収入を2倍に増加させることが可能だと見込まれている。

仲介業者にしてみれば、自分の仕事が奪われるためアプリの導入は歓迎されないと思われるが、インドのコーヒー業界にとっては画期的と言えるだろう。

コーヒー農家がフェアに収入を確保する事ができ、買い取る側としてもアプリ経由にてその農家を見つけ出し交渉することもできる。

コーヒー業界だけに限らず、様々な製品を同様のアプリにてB2B取引に応用されれば、政府側としても管理しやすく活性にも結びついていくだろう。

参考:Ministry of Commerce &Industry