ビットコイン(BTC)の少額送金を可能にすることができるLightning Network(LN:ライトニングネットワーク)技術が最近注目されており、特にツイッター上でつぶやき以外にも投げ銭感覚でビットコインを送金できるとしても話題となっている。

そのライトニングネットワークがさらに認知されるために、リレー形式で繋ぐライトニングトーチが行われている。ライトニングトーチに参加した人は受け取った金額に10,000Satoshi、日本円にして約40円を追加し、次に受けたい人に送金を行っていく。

ビットコインの送金に関してはたびたび送金速度の低下によりなかなか相手側に送金されないと言うデメリットがあるため、決済機能には向いていないとの見方を示されているのが現状だが、今回のライトニングトーチを通じ、LN技術が認知されるようになれば、今後ビットコインを利用しようと考える方も増えてくるといった見解を示しているアナリストも少なくない。

LN技術は送金速度を速めるのに適した技術である事から、他の仮想通貨との送金速度の比較を今後するようなことはなくなるとの見方も示されている。

先日はツイッター社CEOのジャック・ドーシー氏が参加したことでも話題となったが、今回話題いとなっているのが、金融大手であるFidelity(フィデリティ)が参加した事だ。

フィデリティは現在世界有数のネットワークと歴史を誇る大手資産運用会社であり、顧客数は2,700万人以上、管理する総資産は7.2兆ドル(約797兆円)にも上ると言われている。

仮想通貨業界に対して早めに参入した大手金融機関である事から、同機関が仮想通貨に関わるサービスを発表した時には市場においても肯定的な材料としても注目されやすい。

ライトニングトーチを繋いだのは同機関が新たに立ち上げたデジタル資産部門であるフィデリティ・デジタル・アセットであり、ライトニングトーチに参加した金融機関は同社が初めてだと伝えられている。

ライトニングトーチはLN技術が素晴らしいものである事を認知させるものであり、今後この流れは賛同している人にどのような企業、著名人がいるのかを認識する面でも有効との見方も示されている。

参考:Bitcoinist