機関投資家向けに仮想通貨を担保としてローンサービスを提供している米スタートアップであるBlockFiが新たに仮想通貨クレジットカードを立ち上げるとして注目されている。

同社はすでに複数のウォール街の投資会社から出資を受けており、今後仮想通貨に関わるクレジットカード以外にも預金口座サービスを提供するとして機関投資家から注目度が高まっている。

出資した企業には元ゴールドマン・サックスのマイク・ノボグラッツ氏が率いるギャラクシー・デジタルが大部分を占めており、他にもAkuna Capitalやモルガン・クリーク・デジタルなども出資している。

さらに最近、仮想通貨関連サービスに乗り出した大手金融であるフィデリティの子会社のDevonshire Investorsも出資したとしてウォール街の有名企業がバックについている形となっている。

BlockFiのCEOである、ザック・プリンス氏によれば、航空会社のマイルの代わりに仮想通貨を利用者にプレゼントするクレジットカードビジネスを米国でやりたいと発言しており、来年には仮想通貨を預金すれば、利子をも仮想通貨で得る預金口座を作りたいとしており、現在一部の仮想通貨取引所で提供しているレンディングサービスに似ているようなサービスを展開したい考えを示している。

現在、同社のローンサービスは仮想通貨市場が弱気な状況にも関わらず、1,000万ドルのローンを提供し順調に成長を続けている事から、仮想通貨に興味を持ち続けている投資家がいることがわかる。

日本では仮想通貨を担保としてローンサービスができるようになるまでに、金融庁からの許可がまだ先となるが、新たな金融商品として話題にはのぼって来ることだろう。今回のBlockFiのサービスは外貨預金の利子より稼げる可能性があるため仮想通貨ユーザーからの注目度は高いと見られる。

参考:The Block