Ripple(リップル)社の元最高技術責任者(CTO)ステファン・トーマス(Stefan Thomas)氏は6日、新しいスマートコントラクトプラットフォーム「Codius」をリリースした。
Codiusは2014年にベータ版として発表されたが翌年に凍結されていたオープンソースプロジェクトだが、トーマス氏がリップル社を離れた後、創業した新会社Coilによって再開された。トーマス氏はリップル社のプロジェクト「Xpring(スプリング)」によって開発支援のサポートを受けている。
CodiusはEthereumのようなスマートコントラクトと異なり基盤となるブロックチェーンを必要とせず独立したホスト上で実行される。これによって、他のサービスやAPIとの相互作用による無制限のスケーリング、そしてブロックチェーンへの読み書きも可能になる。
またEthereumにスマートコントラクトを書き込むために使用されるSolidityのような、特殊な言語を用いることなくC#、Java、JavaScript、C++などの共通言語でコントラクトを書くことができるようになるメリットも提示している。
各契約の支払いには、様々な決済手段の間で支払いを送信可能なオープンプロトコルであるIntereldgerを使用することで実現した。
現在、スマートコントラクトのメインストリームであるEthereumを強く意識されているCodiusは、後発ならではの強みで今まで不満であったり不便だったことを解消するべく開発がされている。
まだ発展途上にあるCodiusだが、言語障壁によってEthereumを諦めていたエンジニアなどが参入してくれば、スマートコントラクトの裾野はさらなる広がりを見せることだろう。
参考:Coil(Medium)