IMF(国際通貨基金)が世界の債務負担が164兆ドル(約1京7,600兆円)に達したと発表しました。各国の財政難で債務返済ができなくなれば壊滅的な不況をもたらすと考えられ、この状況を危機的なものだと指摘しています。
IMFが半年ごとに発表する最新財政モニター報告書によれば、2016年の時点で世界の債務負債がGDPに対して225%にも膨れているとし、IMFの財政局長であるVitor Gaspar(ヴィトール・ガスパール)氏によれば、164兆ドルは非常に大きなもので、世界において私たちが向かえている大きな危機の1つとして間違いない経済状況であるとコメントしています。
今回の報告は2008年の金融危機からの影響から抜け出せていない事を示しており、IMFとしては各国が債務満期に達した際に財政を立て直すのが困難になっていると警告を発しています。
このような話題に掲示板サイトのRedditの質問コーナーにおいて、「2008年と同じような大不況がまた訪れるの?」と言う質問に対し、マイクロソフト創設者であるビル・ゲイツ氏が「いつかと答えるのは難しいですが、不況が訪れることは確実でしょう。」と回答しています。
また、同じ質問に対して著名な投資家・資産家である、“オマハの賢人”ことウォーレン・バフェット氏は「あなたが10年間株式を所有するつもりがなければ、それを10分間でも所有することを考えないでください。」と答えています。
IMFの報告によれば、先進国の3分の1以上が対GDP比85%を超える負債を抱えており、これは2000年の3倍以上になっており、さらに発展途上国の5分の1の国が対GDP比70%以上の負債を抱えていることから深刻な状況は歴然としています。
世界的な金融危機が訪れた時、新たな資産クラスとして認知されてきた仮想通貨によって救われるでしょうか?今後の世界経済の動向が注目されます。
参考:IMFブログ(PDF) , NEWS BTC