韓国の大手仮想通貨取引所であるBithumbは26日、2018年末までに、実店舗8,000軒での仮想通貨の支払いに対応する計画を明らかにしました。

実店舗での仮想通貨決済ができることで今後仮想通貨の需要が一気に加速する可能性があります。

Bithumbとしては、まずデジタル決済サービスのコリア・ペイ・サービシズと提携する事で6月までに試験的に事業を開始する予定、今回のプロジェクトを通じて、コリアペイの顧客の実生活での満足度や利便性の向上に集中的に取り込んでいくとしています。

コリアペイは現在フランチャイズの実店舗200軒以上で決済を取り扱っており、年間3,000億ウォン、日本円にして約294億円の仲介サービスを提供しています。

すべての決済が仮想通貨に流れ込むことはないと思われますが、今後仮想通貨の決済に弾みがつくことには間違いないでしょう。

Bithumbは実際に、仮想通貨決済の需要があるのかを実店舗での消費者に対し調査を行っていました。さらに、今後は複数のメーカーと提携して、仮想通貨対応の決済端末を飲食店やカフェに提供する事を計画しており、消費者の動向調査を進めています。

Bithumbは海外(韓国外)で事業拡大することも明らかにしており、既にビットコインでの決済サービスを展開しているビットペイとの契約を交わしています。韓国で仮想通貨の決済サービスが浸透してくることで、韓国を引き金に仮想通貨が再度上昇する事も考えられ、市場からは注目が集まっています。

また、飲食店での仮想通貨決済がスタンダードになれば、今後交通機関やテーマパークなどの入園料に至るまで、様々な施設も決済サービスを導入する抵抗が減り、飲食店同様に利用される事も考えられ、海外からの観光客を相手にしたインバウンド消費拡大も期待されています。まずは8,000店舗もの飲食店で決済できるようになれば、韓国での仮想通貨の地位は見直されていく事でしょう。

参考:bithumb cafe