アトランタ連邦準備銀行の最高経営責任者である、Raphael Bostic(ラファエル・ボスティック)氏は、仮想通貨についてただ一言だけ述べました。

「回避すること!」

ボスティック氏は、若い起業家を奨励するなどの目的でアトランタで開催されたホープ・グローバル・フォーラムの年次会合で、「(仮想通貨に)手を出すべきではない」と聴衆に語り、続けて以下のように述べました。

「仮想通貨は投機的な市場です。また通貨でもありません。本当に必要としているお金であれば、これらの市場には投入しないことです。」

ボスティック氏は昨年6月にアトランタ連邦準備銀行の最高経営責任者に就任し、仮想通貨に対しては当初はあまり熱心ではありませんでしたが、仮想通貨に対する懐疑的な見解は他の米連邦準備制度理事会の高官らの一致していると言います。

シカゴ連邦準備銀行の最高経営責任者であるCharles Evans氏は、仮想通貨に対して今年の1月に以下のような意見を述べております。

「仮想通貨は現状でお金ではありません。匿名性が高く、まるで世界中のサメと一緒に泳いでいるようです。」

また、ミネアポリス連邦準備銀行の最高経営責任者であるNeel Kashkari氏も、昨年12月に以下のように述べました。

「私は、(仮想通貨は)昔アメリカで大ブームを巻き起こしたビーニー・ベイビーズというぬいぐるみと一緒だと考えております。もし価格が1,000倍、1万ドルになったとしても、そのぬいぐるみ自体の価値がどうなることではありません。」

“仮想通貨は通貨ではない”、という見解はいずれも一致しており、今月にはG20の議論で“暗号資産”と呼ぶべきだといった意見もありました。

参考:Bloomberg