SBIホールディングスは7日、中国の仮想通貨関連事業を行うHuobiグループと資本、業務提携に基本合意したことを発表しました。
Huobiグループでは中国最大級の仮想通貨取引所「火幣」や「Huobi.pro」の運営実績(4年間の運営、165万口座、一日の最高取引高約5,100億円以上)があります。
今回の提携によって、SBIが来年に向けて開業を進めている国内の仮想通貨取引所「SBIバーチャル・カレンシーズ」と香港の「Digital Asset Exchange(仮称)」にHuobiの持つノウハウや人材、技術などを活用していくとしています。
仮想通貨取引所の安定した運営にあたって、大きな課題としてシステム整備やセキュリティ面が挙げられます。
SBIバーチャル・カレンシーズが開業されれば、SBIグループで証券やFX取引の口座を持つ投資家や、それ以外のユーザーも含め多数の流入が考えられるため、安全性の確保を優先しており、開業時期を9月の金融庁登録当初より見合わせていました。
国内外問わず、取引増加によるシステムのダウンや、不正アクセスなどが今でも頻繁に見られますが、このような対策としてHuobiとの提携は非常に強い武器になるでしょう。
また、日本国内の投資家も既存の仮想通貨取引所のシステムに不安があることから、未だに仮想通貨投資に参入できないといった声も聞かれます。こういった層も、安全なシステムが構築されれば、安心して取引が行えるのではないでしょうか。
資本提携の内容は、SBIグループが、Huobiグループの日本法人、Huobi Technology Japanの持分30%、韓国法人、HUOBI CO., Ltdの持分10%を取得。また、Huobiグループは、SBIバーチャル・カレンシーズの持分30%を取得するとしています。
中国では仮想通貨取引の厳しい規制がされている一方、日本では仮想通貨市場をリードしています。SBIとHuobiの提携によって今後、さらなる仮想通貨市場の活性化、健全化が期待されます。
参考:SBIホールディングス