22日、Ripple(リップル)社は、Standard Chartered Bank(スタンダード・チャータード銀行シンガポール現地法人)とインドのAXIS BANK(アクシス銀行),および UAE(アラブ首長国連邦)のRAK BANK(ラス・アル・ハイマ国立銀行)の三行へのリップルのDLT(分散型台帳技術)の提供を発表しました。
スタンダード・チャータード銀行は、シンガポールからインドのアクシス銀行への年間想定金額150億ドル相当の企業送金がされると見込んでいます。これはシンガポールの200~300社の輸入業者から、インドの製品製造業者への輸入代金の決済送金とされています。
UAE(アラブ首長国連邦)のRAK BANK(ラス・アル・ハイマ国立銀行)からインドのアクシス銀行への大量の小口送金が、年間126億ドルの送金があると想定されています。これはUAEで働いている約115万人のインド人労働者からの本国への個人送金の一部と考えられています。
先にお伝えしている通り、リップル社のソリューションを使いシンガポール・インド間の企業間での決済送金に続き、インド・UAE間での小口送金もされることになります。
個人などによる小口送金は低額で大量ですが、リップルのソリューションでは、これらの煩雑な送金事務を簡略化し、より早く、正確な送金が実現されることになります。
RAK BANKのCEOであるPETER ENGLAND(ピーター・イングランド)氏は以下のように述べています。
「私たちRAK BANKは、リップルのブロックチェーン技術を使うことによって、弊行の国際決済システムがイノベーティヴに改善されていくことを信じています。また、ブロックチェーン戦略だけでなく、送金ビジネスのシェアを拡大することもでき、私たちは顧客にファーストクラスのデジタル決済体験を提供することができます。」
リップルと言えば、そのデジタルアセット(仮想通貨)であるXRPの価格にも期待されていますが、リップル社の金融機関に対する一貫した取り組みに、多方面から注目が寄せられています。
参考:Ripple