RippleNetに参加しているStandard Chartered Bank(スタンダードチャータード銀行)とAXIS BANK(アクシス銀行)が、Ripple(リップル)社のソリューションを使用して企業向けにリアルタイムのクロスボーダー決済サービスを開始しました。
これによって、シンガポールのスタンダードチャータード銀行とインドムンバイのアクシス銀行間での国境を越えた支払いが可能になりました。
今回の国際送金の実現に対して、スタンダードチャータード銀行のトランザクションバンキング事業グローバルヘッドである、Gautam Jain氏は、以下のように述べています。
「クロスボーダー決済が成功裏に開始されたサービスは、金融業界の流通の進展に大きなマイルストーンをもたらしました。私たちは、企業間でのDLT(分散型台帳技術)の分野で最先端に進むことを、とても誇りに思っています。」
アクシス銀行のトランザクションバンキング事業部長のHimadri Chatterjee氏は、次のように述べています。
「これまで国内送金には大きな革新はありましたが、国境を越えた送金は限られた発展しか見られませんでした。APIとDLTを使用することで、国際送金の処理方法を大きく変えることができます。革新的なサービスを市場に提供する技術と、顧客にとってサービスの価値を高める可能性に私たちは興奮を隠せません。」
リップル社ではこれまでに米国・メキシコ間(Cuallix社)や、米国・英国間(アメリカンエキスプレスFXIP・サンタンデールUK)での国際送金にそのソリューションを活用し、実現させてきました。今回は米国ではなく、シンガポール・インド間での企業間の国際送金ということで、XRPを使ったものかは明らかにされていません。
スタンダードチャータード銀行は英国ロンドンに本店を置く、世界5位の規模を誇る金融グループです。また、アクシス銀行はインド・ムンバイに本店を置く、国内で3番目に大きな民間銀行です。
アジア圏では、SBI Ripple Asiaが日本では、内外為替一元化コンソーシアムとして国内メガバンク3行、ゆうちょ銀行などを含む61行を取りまとめ、またアジアを中心とした送金シェアの拡大に向け取り組みを進めています。今後、多くの企業間でのリップルのソリューションを使った国際送金が見られるかもしれません。
参考:TXF News