7日、仮想通貨のイーサリアム(ETH)のウォレット、Parityの脆弱性が見つかり、ウォレット内のETHが凍結されていることが分かった。

Parityは7月にも脆弱性を突かれ、約153,000ETH(約35億円)の盗難被害にあっている。これを受けて7月20日にマルチシグウォレットは修正されたが、修正後のマルチシグのバグによるものだという。

Parity Technologiesによると、7月20日以降にParityで作成されたマルチシグウォレットに資産を持つユーザーに影響があるとしている。

これはイーサリアムに問題があるというわけではなく、Parityというクライアントの提供するウォレットに脆弱性があったということだが、イーサリアム(ETH)の価格は下落、8日現在では、約3万4,000円と直近24時間の比較では1.5%のマイナスとなっている。

仮想通貨市場での時価総額2位、3兆円以上の総額を誇るイーサリアム(ETH)だが、市場規模が大きいだけに今回のParityの凍結によって今後の影響も懸念される。イーサリアムのプラットフォームでICOを行うプロジェクトが多いため、これに対して何らかの影響がある可能性も考えられている。

現時点では盗難や消失などの被害は確認されていないが、多くのETHが依然危険にさらされていることは確かなようだ。Parityは現在状況を分析しており、まもなく詳細を更新する予定としている。一刻も早い解決を望みたい。

参考:Parity Technologies , TechCrunch Japan