仮想通貨ビットコイン(BTC)の価格高騰が続いています。2017年初頭には700ドルから800ドル(約9万円)前後を推移していましたが、11月現在では7,200ドルと約10倍の値上がりをマークしています。(CoinMarketCapの統計より)

大方のアナリストたちの予測では、2017年内に50万円。来年には80万円ほどが多く見られましたが、すでにこの価格も上回って高値更新を続けています。

ボラティリティ(価格変動率)が高い時で日に10%から20%以上の乱高下は当たり前の相場なので、今日80万円のビットコインが明日90万円になることも十分考えられます。もちろんこの逆で70万円台に割り込むこともありますが、人々を魅了する要素の一つとしてこのボラティリティが挙げられます。

投資未経験でも、仮想通貨を購入する方も見られるようになってきました。今は買うだけで持っていれば上昇するので、年初の相場で参加できなかったという方もこの数週間での上昇で利益を上げて喜んでいる声も少なくありません。

10月にはビットコインゴールドの分岐により、これが付与されることを期待してビットコインを購入する方も多く、70万円にタッチした後、達成感からくる利食い売りをこなし、弱気筋の売りを吸収し続伸しています。短期的には年内から来年にかけて100万円前後の予測が強く見られます。

今回の高値相場の要因はCMEグループがビットコイン先物を上場させる予定があり、新規資金の流入を見込んだ買いが集中しているという見方がされています。ここで先物として扱われれば、SEC(米証券取引委員会)によりETF(上場投資信託)の承認がされる可能性も高くなりますので、実現されれば機関投資家からも巨額の資金が入ってきます。

また、今月にはSegWit2Xによる分岐(B2X)の可能性が高まっていますが、早くもこの付与に期待してビットコインを購入する強気な声も散見されています。B2Xに関しては不透明な点が多いため、付与だけを目的に購入というのは、リスクが高いので慎重な判断が求められます。

国内の取引所では「コインチェック」が早くもB2Xの付与対応の予定を発表しましたが、11月15日前後の様子を見てからの方が安全だと考えられます。「もうはまだなり、まだはもうなり」という言葉もありますので、まだ上がるだろうという思い込みだけで購入をすると、思わぬヤケドをしてしまうこともあるのでご注意ください。