日本最大級のQ&Aサイトを運営する株式会社オウケイウェイヴが、仮想通貨関連事業を展開するOKfinc LTDをマレーシア連邦特区のラブアンに設立することが分かった。OKfincの設立時期は2017年10月中を予定している。

近年、仮想通貨市場が拡大しており、日本においても改正資金決済法が施行され、仮想通貨交換業者が登録制になったことから、さらなる発展が見込まれ、企業の資金調達として話題を集めているICO(イニシャル・コイン・オファリング:仮想通貨やトークンの発行による資金調達)のコンサルテーションを行っていくとし、基本的にはB2B(企業間)での展開を予定している。

また、オウケイウェイヴ社が運営するQ&AサイトOKWAVEではICO関連の情報サイトOKWAVE ICO NEWSも提供しており、この情報サイトでは香港を拠点とするToken News HK Limited社が提供するICOや仮想通貨関連のトレンドや分析レポートから、OKWAVE独自のICOに関連する考察や分析レポートを提供している。

オウケイウェイヴ社ではこれまでに、運営するQ&AサイトのOKWAVEにて、悩みを抱えた質問者に無償で回答を提供してきた。善意を信じ、助け合いの精神によってサービスを発展させてきた一方、感動を与えたQ&Aの回答者や、定期的に回答をしているユーザーに対して、インセンティブを付与する必要性もあると考え、最も適した方法について検討している。

オウケイウェイヴ社の掲げる「AI(人工知能)」、「ブロックチェーン(Blockchain)」、「チャット(Chat)」のABCテクノロジー戦略の中でも特にブロックチェーン技術を基盤とするビットコイン(BTC)は、従来の会計基準では評価されにくい「感動の価値化」を実現させる可能性があるとし、無償のQ&Aのみならず、仮想通貨を活用した有償でのQ&Aのサービスを提供し、「ほんのちょっとした知恵」を価値化することでOKWAVEを世界的な知識流通のインフラとして実現させることを目標としている。

また、OKfincを通じて出資を行うWowooが展開するICOプラットフォームとも連携しながら事業を行っていくとし、Wowooが2017年11月からスタートする「感動の価値化」を軸としたICOプラットフォームの事業支援の一環としてOKfincを通じ、出資を行い、OKfincとWowooとの協業で仮想通貨に関するコンサルティング事業を推進していくという。OKfincによる出資比率は19%。Wowooの設立はシンガポールにて2017年11月を予定している。

ICOを巡っては法的な課題や、中には実現性のあるプロジェクトとは言えない詐欺的な手法のものも散見される。健全な市場づくりを目指し、日本から香港、マレーシア、シンガポールと、世界的に展開するオウケイウェイヴの仮想通貨関連事業に多くの期待が集まっている。