仮想通貨と聞けばおそらく多くの方はビットコイン(BTC)を思い浮かべると思われるが、ひとくくりに「仮想通貨」と言ってもその種類は実に1,000以上存在し、毎日取引が行われている。

海外諸国と比較して日本国内では法律の整備が進められており、今年10月から仮想通貨交換業(取引所など)を行う際に金融庁・財務局への登録が義務付けられたことで、より安全に取引ができるようになっている。

また、取引所で扱う仮想通貨も金融庁で確認を行っている関係で、金融庁のホームページ上にあるリストに掲載されるようにもなった。

徐々に国内でもさまざまな仮想通貨が取引所に上場されているが、今回モナコインが大手bitFlyerに上場され、一気にその価格を上昇させている。実に日に3倍以上。今週だけでも10倍以上に高騰し、14日現在もその衰えをみせない。

現状では仮想通貨はゼロサムに近い投資で取引量や流通量で価格が付く、ほぼ受給関係のみでの相場となるが、通常アルトコイン(ビットコイン以外の仮想通貨)でここまでの高騰をすれば仕手筋やpump and dump(風説の流布)による仕掛けが多く、また、高騰し始めた仮想通貨に一気に群がる投機筋も多い。そのため、高騰後にはすぐに暴落し、ジャンピングキャッチ(高値掴み)をしてしまった方が泣きをみるケースも少なくない。

しかし、今回のモナコインの相場はそれらしい情報も見当たらず、現在も堅調な相場を推移している。そもそもモナコインは投機的な通貨ではないということを念頭に置けば今回の相場はまんざらおかしいことではない。

モナコインは国産の仮想通貨で、もともとネット掲示板の2ちゃんねるのAA(アスキーアート)であるモナーから名前が付けられており、ロゴもモナーの顔を模したものになっている。コミュニティの結束力も強く、Twitterでモナコインを投げ合えるtipmonaというシステムも人気で、面白いツイートのお礼やゲーム内でのやり取りなどにモナコインを投げ合うなどの光景も見られる。また、ASKMONAというサイトに登録し、質問に答えたりしてモナコインをもらうこともできる。

そのモナコインは性能も優秀で、先月ビットコインがようやくSegWitをアクティベートしたが、モナコインは先にSegWitをアクティベートをしていて、むしろ今までが過小評価されていたとも言える。

今回の高騰で一気に仮想通貨市場全体で時価総額21位(14日17時現在)まで躍り出ている。価格は約580円で、直近24時間比で50%近くのプラスと堅調だ。買い気配も強いので、一時的な調整はあっても今後もしばらく上向きの予測が強い。

国内での認知度はますます上がっていくとも考えられ、モナコインのコミュニティの強さも含め、市場参加者からは今後の相場動向が注目されている。今回の高騰の原因のひとつとも考えられているモナコインが上場されたbitFlyerは以下から登録ができます。

bitFlyer