仮想通貨の取引が盛んなことでも知られる韓国だが、今回、スマートフォン向けのメッセンジャーアプリ「カカオトーク」に基づく韓国の証券取引アプリ「カカオストック」を運営するフィンテック企業のDunamuが、10月に仮想通貨取引所「UPbit」を開設することが分かった。

UPbitのウェブサイト上では、ビットコイン、イーサリアム、リップル、ライトコイン、ダッシュのロゴマークが確認でき、合計で110種類以上の仮想通貨を取り扱うとしている。

今回、110以上の仮想通貨を扱うとしているが、これに向けて米仮想通貨取引所のBittrexと独占的パートナーシップ契約を締結したという。Bittrexでは現在190以上の仮想通貨を取り扱っているので、UPbitの運営次第ではさらに多くのアルトコイン(ビットコイン以外の仮想通貨)を扱っていくかもしれない。

Upbitは、iOSとAndroidの各プラットフォームから利用できるほか、PCではウェブサイトからサービスを利用できる。

また、UPbitでは、さまざまなアルトコインの分析や投資ガイドの提供もするという。ウォレットはBitGo、アカウントはkakaopayによってセキュリティ管理されるという。

現在アカウントの事前登録を行っており、事前登録者の中から抽選で111種類の仮想通貨が111名に1コインずつ当たるキャンペーンを実施している。カカオアカウントで簡単会員登録ができるという。

韓国と言えばBithumb、Coinone、Korbitの3強のイメージが強いが、110からの仮想通貨を取り扱うとなれば、UPbitも韓国で最大規模の仮想通貨取引所になることも十分に考えられる。

韓国発のメッセンジャーアプリ、カカオトークは世界で2億人以上のユーザーがいて、韓国国内のスマートフォン端末の95%以上にインストールされているという。このユーザーに仮想通貨の認知が少しでも行き届けば、多くのシェアを獲得できるだろう。

参考:UPbit