下げ相場が続いた今週の仮想通貨市場。主に要因として考えられているのが、PBoC(中国人民銀行)による中国の仮想通貨取引所閉鎖によるもの。

今回、出始めに対応を取ったのが大手取引所のBTCChina(BTCC)が9月末日で取引を停止するというアナウンスだ。加えて、BTCCでは新規口座開設の受付もしないという。これを受けて14日からさらに急落、本日も尾を引いている。

この他にも、OKCoinとHuobiが当局と話し合いを行うという動きもあるので、この内容によってはさらに相場が荒くなる可能性も考えられる。

市場の声は一旦損切りをするべきか、それともしばらく寝かせておくか、といったところが増えているようだが積極的な方はショートで稼いだり、安値で拾う動きも見られる。

ここまで大きく下落させている上に、残りの大手取引所(OKCoin・Huobi)でも取引停止となった場合、以前の相場までの回復はしばらく時間がかかると考えられる。

ここが買いかと今まで新規参入のタイミングを伺っていた方も少なくないが、数週間単位での短期で見れば安値ではあるものの罫線では現在も高値水準となっている。テクニカルがあてになるかと言えば、仮想通貨には通用しない事が多いのであくまで参考までに。

いずれにしろ数年単位での長期保有、もしくは短期トレードをするならいいかもしれないが、現状では様子見が正解かもしれない。

このあたりの判断は非常に難しいので、購入するコインにもよるがリスクを承知の上で慎重に判断をするよう願いたい。チャットやSNS、ネット掲示板の情報はいいものもあるが、中には買い煽りやムダに不安を煽る人も多いので、気をつけて頂きたい。

時価総額上位5までのコインは15日13時現在、ビットコインは約37万円、イーサリアムは約2万6,000円、ビットコインキャッシュは約4万5,000円、リップルは約20円、ライトコインは約5,000円と日本円建てではいずれもマイナス10%以上とボラティリティ(価格変動率)を拡大させている。(CoinMarketCapの統計より)

短期的に見れば多少のデッド・キャット・バウンスはあると予測される。週末にかけては中国の規制当局の動向とOKCoin、Huobiの正式なアナウンスが待たれる。

否定的な意見も多いが、長期的に考えれば規制が入ることでルールに従った運用ができ、市場にとっては健全かつ活性化に繋がるとの見方もある。大きく相場を下げた今週、市場参加者からは今後の相場動向が注目されている。