12日、SBI Ripple AsiaがYelloMobile(イエローモバイル)傘下のDAYLI Intelligenceと提携を発表、韓国内でのDLT(分散型台帳技術)を金融機関向けにシェア拡大していくことを明らかにした。

YelloMobileと言えば、韓国最大手の総合モバイルサービス企業。SBIグループが出資していることでも知られている。YelloMobileの傘下にあたるDAYLI Intelligence(デイリーインテリジェンス)はブロックチェーン技術やAI(人工知能)の技術開発を行っており、ブロックチェーン技術や分散型台帳技術はビットコインなど仮想通貨だけでなく、銀行間や国際送金など、その他にも多くの分野で活躍が期待されている。

今回の提携についてSBI Ripple AsiaのCEOである沖田貴史氏は次のように語った。

「韓国はブロックチェーンのイノベーションそしてデジタルアセットのトレーディングにおいて世界中でも最もアクティブな国のひとつです。韓国では毎年9,600億ドルもの国際送受金がされており、Rippleのシームレスな送金ソリューションに対する需要が高まっています。韓国において有数のフィンテック企業であるDAYLI Intelligenceは、我々が現地顧客により良いサービスを提供できるよう貢献してくれます。」

参考URL:https://ripple.com/insights/sbi-ripple-asia-partners-dayli-financial-group-bring-ripple-south-korea/

SBIホールディングスは早くからフィンテック事業に参入し、Ripple(リップル)社との共同でSBI Ripple Asiaを2016年5月に設立し、国際送金についても精力的な活動を行っている。また、SBI Ripple Asiaでは「内外為替一元化コンソーシアム」の事務局を務めており、国内メガバンクやゆうちょ銀行を含む61行がこれに参加している。今後、メガバンクはもちろん、地銀からでもスムーズな国際送金が実現できるようになることが大いに期待できる。

このニュースが直接的にXRPの価格に影響を与えるかというと判断は難しいが、材料としては十分前向きな内容であることに間違いない。実際に日本韓国間での国際送金が本格化すれば、何かしら影響はありそうだ。今後のSBIグループの動向からもますます目が離せない。

参考:SBIホールディングス