米国で猛威を振るったハリケーンの「ハービー」。テキサス州の都市部ヒューストンでは記録的な豪雨となり、洪水が街を襲った。

これを受け、テキサス州の州都オースティンに拠点を置く仮想通貨をテーマにしたラジオ番組のDJ、Danny Sessoms氏は、ビットコイン(BTC)やイーサリアム(ETH)など、仮想通貨での寄付を受け付けるボランティアのUnsung.orgと連携し、ハービーの被災者支援のために募金活動を行った。米コインテレグラフにより伝えられている。

この番組で、Sessoms氏は仮想通貨のビットコインとダッシュで寄付を募り、集まった通貨で、被災者の生活必需品を購入するとアナウンスしたところ、5万ドル(約550万円)の寄付金が集まったという。

仮想通貨は国によって、法的な扱いも異なり、その網をくぐった犯罪(マネーロンダリングや違法な売買)も少なくない。そのような部分に焦点が当てられ、ネガティブなイメージを持たれることも少なくないが、今回Sessoms氏の活動によって、ネガティブなイメージを払拭できるのではないだろうか。

また、単なる投資や投機としてだけでなく、ウォレット間での送金であれば銀行をまたぐ必要がないため、スピーディに入金ができる。このように、今すぐお金を必要とする人や地域に届けられるのは、仮想通貨ならではの大きなメリットではないだろうか。

日本国内でも、被災支援などで仮想通貨が使われているが、一般的にはまだ十分に普及しているとは言い難い点もある。現在もヒューストンではハービーの影響で交通マヒや混乱が続いており、二次的な被害も依然続いているが、一刻も早い回復を切に願いたい。

参考:Cointelegraph