StandpointResearchのロニー・モアス氏は以前、ビットコインの価格について、2018年には1BTC/5,000ドル、2028年までには1BTC/5万ドルまで上がると予測しており、これだけでも十分強気だということで、大きく話題になったが、CNBCのインタビューに対して、これを上方修正し、2018年には1BTC/7,500ドルに達する見通しだという見解を明らかにした。

この数日のビットコインの勢いは激しく、2018年中どころか、2017年内に1BTC/5,000ドルまで届きそうだ。モアス氏としては、修正せざるを得なかったのだろうか。それでも、今回の相場も調整が入れば、また3,000ドルほどまで底打ちになる可能性もある。あくまで3,000ドルを底と仮定してなので、この限りではないが、7,500ドルとはまたモアス氏らしい強気な予測である。

ビットコイン、7,500ドルは十分に考えられる

また、現在仮想通貨マーケット全体の時価総額が1,400億ドルほどの水準に対し、2兆ドルまで上昇するとの予測もしている。

8月1日にビットコインにハードフォークが行われ、ビットコインキャッシュとビットコインに分岐した後、ビットコインは40%以上プラスとなり高値をつけた。さらにSegWitのロックインや、懸念されていた材料が出尽くしたものの最高値を更新し、さらに買い気配も高まっている。その一方では上がり続ける相場を懸念し、ショートポジションを取る声も目立つようになってきた。このあたりの判断は非常に難しいところではある。

モアス氏によると、ビットコインに対して機関投資家の関心が高まり、仮想通貨が「戦略的資産」や「動的資産」になることも期待しているという。また、日本国内では法定通貨に対する信用が強いため、あまり普及しない考え方だが、諸外国では安定しない自国通貨の代替として、仮想通貨に需要が高まっていることも、価格を上げていく要因のひとつとして考えているという。

機関投資家の大きな資金が流れ込んでくれば、来年中に1BTC/7,500ドルという予測も十分に可能性があるだろう。

15日17時現在、仮想通貨全体の時価総額は、約1,400億ドルで、その50%以上にあたる約718億ドルをビットコインが占めている。(CoinMarketCapの統計より)堅調に推移しているビットコイン、現状では上がり過ぎているという見方が強いので、少し様子見をした方がいいかもしれない。

モアス氏の予測を頼りに購入というのであれば、長期保有覚悟かもしれない。数年待ってみるというのもナシではないが、冷静な判断で行いたい。市場からは今後の相場動向が注目されている。