強気予測でも知られているStandpointResearchのロニー・モアス氏が、仮想通貨のイーサリアム(ETH)の価格について、年内には今の倍近くとなる400ドルを超すと、CNBCのインタビューに対し応えた。

モアス氏は以前ビットコインの価格についても、2018年には1BTC/5,000ドル、この先10年で5万ドルまで上がると予測していた。2028年には1BTC/550万円とは、なんとも夢のある話だが、ここまで遠いときの話はあてにならないし、そのときになって外れたとしても話の種として笑い話で済むだろう。あまり鵜呑みにして今のうちだと買い込むのは考えようだ。

しかしながら、ビットコインは5日14時現在、1BTC/3,120USD(約34万4,500円)と前日(24時間)比で12%ほどプラスにしている。先の分岐問題の懸念が取り払われての安堵感も手伝ってのことだろうか。このまま堅調に上げていくか、それとも買い疲れ感が出て高値調整局面を迎えるのか、慎重に相場を追って見ていきたい。

モアス氏は、ビットコイン、イーサリアムの他にもリップル(XRP)、ライトコイン(LTC)、ネム(XEM)などにも期待しているようで、ライトコインの価格にも触れ、約2倍となる80ドルほどまで上がるとも予測している。

いずれにしても、長期的に見れば仮想通貨全体の価格を上げていくという見方が強いようだ。冒頭で触れたイーサリアムが400ドルというのは過去の相場から見れば戻り高値として現実的な話ではある。

イーサリアムは現在、1ETH/229USD(約2万5,365円)と、前日(24時間)比で、1.5%のプラスとなっている。このまま堅調な相場推移を見せれば、今回のモアス氏の予測もあながちあり得ない話でもないが、どうなるだろうか。市場参加者からは目が離せないところではある。