SBIホールディングス傘下の、海外向け送金サービスを提供しているSBIレミットでの、海外送金累計額が3,000億円を上回ったことが20日、明らかとなった。

同社によると2015年7月に送金累計額が1,000億円を上回り、2016年9月に2,000億円、その後わずか10ヶ月で3,000億円を突破したという。

急速に海外送金が増加している原因として、在留外国人の数が増加しており、それに伴い国際送金の需要も増えていると見られている。SBIレミットの会員数は約33万人。うち約90%が国内在住の外国籍のユーザーとのこと。

主な送金先としてはアジアを中心とし、中国、フィリピン、ネパールが従来多かったことに加え、インドネシアやカンボジア、ベトナム、ミャンマーなどに向けた送金も増えているという。また、さまざまな国から日本に在留する外国人が増えていることにより、ユーザーの送金先も多くの国に拡大している。

SBIレミットは2017年6月からSBI Ripple AsiaとRipple社の決済システムであるRipple Solutionを導入し、国際間の送金速度を革新的に短縮したタイ国に向けたサービスを提供するなど、顧客のニーズに応えたフィンテックの活用にも積極的に取り組んでいる。

Ripple Solutionが積極的に使われるということは、仮想通貨のリップル(XRP)にとっても好ニュースとの見方がされる。同社のサービスが多くのユーザーに利用されることで、より多くの層にリップル(XRP)が認知されることは想像に難くない。

短期的に相場の乱高下は変わらずだが、20日16時現在、リップル(XRP)は1XRP/19.1円と前日比でマイナス7.82%下げている。ここしばらく、ビットコインの分裂問題を懸念し、仮想通貨全体も時価総額を下げたが、徐々に落ち着きつつあるとの見方もされる。

今夏にはSBIバーチャル・カレンシーズが国内での仮想通貨取引所として、いくつかの仮想通貨を取り扱うことも予定しており、このサービスが開始されれば国内での仮想通貨の流通もますます加速していくだろう。今後の動向が注目されている。

参考:SBIレミット