仮想通貨の乱高下が止まらない。ビットコインを筆頭に2017年に入ったころから暴騰と暴落をつづけ市場を拡大してきたが、7月10日あたりから徐々に下げてきているように見られる。

ビットコインは8月1日に分裂問題を抱えている。所謂UASFとUAHFの対立だ。これを懸念して、アルトコイン(オルトコイン)への避難や、米ドルや円へ戻す方も多い。早い方は既に行動している。

時価総額上位、週では下落だが3ヶ月では上昇

連日マイナスが続き、仮想通貨の時価総額も6月末では1,000億ドル以上あったが、7月に入る頃には1,000億ドルを下回り、ここ数日14日までは約800億ドルを推移している。

時価総額1位のビットコインは386億ドルほどまで落ち込み、続くイーサリアムは190億ドルほど。リップルも74億ドルほどで、時価総額3位にして全体の10%にも満たない。それでもこの3ヶ月間で見ると、いずれも倍以上に価格を上げているので恐ろしい市場だ。

7月14日18時の相場はビットコインが1BTC/26万6,339円で前日比でマイナス1.72%。イーサリアムが1ETH/23,188円でマイナス4.48%、リップルが1XRP/22円でマイナス3.74%。時価総額100位まで確認したところ82のコインがマイナスとなっている。

この7日間で34倍以上に高騰した仮想通貨も

とくに時価総額38位のChainCoin(CHC)は138%のプラス、277位のGoodKarma(GOOD)は465%のプラスと、勢い良く跳ねている。このあたりまで来ると、さすがに国内で取引をする方も少ないかと思われる。情報も少ないうえ、国外の一部の取引所でしか購入できないようなものが多い。ちなみにChainCoinはこの7日間で3,455%のプラス。つまり34倍以上に高騰している。

さて、これから仮想通貨の投資を始める方や、ビットコイン分裂に備えて別のコインに替えておきたいという方も少なくない。

ライトコインは先立ってSegWitを採用しているし、リップルも好材料が多く、潜在的な価値としては今よりもう少し評価されてもいいとの見方もされる。

イーサリアムはフラッシュ・クラッシュを起こしたり、相次ぐICOでスケーラビリティ問題が露見したりと懸念されているが、6月14日に1ETH/4万円ほどだったのに対し、7月14日では1ETH/2万3,000円ほどを推移している。

お買い得感は否めないだろう。もし投資をするのであれば慎重な判断が求められるが、リスクを承知の上で買ってみるのもナシではないだろう。

ビットコインは21日ころにSegWit2xのプランがリリースされる可能性もあるので、その時の相場を見てからでも遅くはないだろうか。しかしながら、1番は分裂を起こさないことだろう。今後の動向からも目が離せない。