普及を拡大し続けている仮想通貨。投資としての目的が多いが、ここのところの相場変動にはとくに注目が集まっている。世界各国で法整備やインフラが整ってきており、日本国内でも決済に対応する店舗も増えている。
オーストリアの郵便局と仮想通貨取引所Bitpandaが協力してオーストリア各地1,800支店で、仮想通貨が買えるように提携をしたことが分かった。取り扱う通貨はビットコイン(BTC)、イーサリアム(ETH)、ダッシュ(DASH)、ライトコイン(LTC)となる。
この4銘柄の時価総額は、ビットコインは1位、イーサリアムは2位、ライトコインは4位、ダッシュは6位といずれも仮想通貨市場での上位にランクインしている。(CoinMarketCapの統計より)
50ユーロ、100ユーロ、500ユーロの3種類の「bitpanda to go」というプリペイドが用意されている。これを購入後に交換したい通貨を選び、アカウント登録を済ませたメールアドレスにコードを入力するだけだという。メールでの認証のみで、郵便局に行けば手軽に仮想通貨が購入できるというのは便利なサービスだ。
郵便局という公な場で、オフラインに購入できるのも「仮想通貨は怪しいもの」というイメージを払拭できるのではないだろうか。
オーストリアは人口約861万1,000人。GDP(国内総生産)は3,741億USドルと高い水準を誇っており、仮想通貨が日常的に利用されるようになれば、市場への影響も期待できる。
国民性の違いや法律的な問題もあるが、ユーロ圏では仮想通貨を積極的に取り入れており、日本国内でもこのようなサービスが提供されれば、さらに仮想通貨への関心が高まり、「仮想通貨は怪しいもの」というイメージも払拭され、普及にもつながっていくだろう。